2017.12.13
No.16

鍔山先生の写真展へ出かけて

※保存している先生の画像の中から、先生らしい画像を発見

12月1日から開かれていた鍔山先生の写真展に二度、おじゃました。

今回の写真展では、先生の作品が多く、先生の歴史のようなものを感じて、メガネをかけたり、外したりして、ひとつひとつの写真に見入ってきた。

ところで、写真展でいただいた鍔山先生のあいさつ文が胸に響き、せっかくなら、皆さんにもお届けしたいと思い、紹介させていただくことにした。

先生の文は、先生らしい繊細さとともに、妙にどっしりと重いものを併せもっている。わたしは先生の写真や文章のファンなのだと思い知る。

以下の文章は、写真展の際にいただいた、鍔山先生のごあいさつの文章である。

鍔山先生のごあいさつ
流れゆく野川の水、それを囲む水辺の草木、寒冷の季節になるとやってきて、魔女のごとく振舞う川霧、これらの光景はいつも新鮮で、時とともに変容する。

はっとした発見や感動をフレームに留めようと想う水辺での写真仲間の作品を、合わせて展示した。

刻々と変わる自然の「いま」に心動かされた一瞬を、そして時が刻んだ風景の履歴を感じとっていただければ幸いである。

※何年前だろうか、先生が教室に通われている時だったが、空撮をした画像を教室で披露してくれた

大岡昇平さんの小説『武蔵野夫人』を読み、克明に描き出された自然描写に誘われるようにして小金井を訪れてから、いつしかこの地に住むようになった。大岡さんは、最晩年に野川を再訪したエッセイを、「思えばわが青春は野川と共にあったのだ」としめくくっている。

この川に魅せられて60余年の歳月を重ねた。野川が生きている川だということを教えてくれたのは川霧だった。
病魔に襲われてからは野川べりの散歩程度にとどめて静かに消えようと思いながらも、カメラだけは手離せなかった。

2012年夏、カメラが両手から落ちた。重いのである。
瞬時の身動きは不自由になってしまった。杖を頼りのカメラ無し歩行には耐えられず、今は胸のポケットに入るコンパクトカメラを必携している。

このたびの写真展は、縁ある仲間たちに支えを受けての開催で、ひたすら感謝の気持ちで一杯である。

※こちらも、小金井公園を空撮された時に画像だ
鍔山英次


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