2015.1.24
No.3

ウィンドウズ10をタダで提供するマイクロソフト社のねらい

1/23の日経に掲載された大きなタイトルに思わず眼が釘付け。
21日にマイクロソフト社は、今年の後半に発売予定のマイクロソフト社のOS(基本ソフト)ウィンドウズ10を無料で提供すると発表したのだ。

ウインドウズ8が使いづらいなど、人気が出なかったのも原因かもしれません。
そういえば、ウィンドウズ9は飛ばして、いきなり10の発売になったのも、マイクロソフト社の意気込みの現れかもしれませんよね。


新しいOSを導入すると、よい点と、困る点
マイクロソフト社は数年おきに新しいOS(基本ソフト)を投入しています。
会社関連の人たちは、顧客が新しいOSを使用している場合、顧客はアプリケーションソフトも最新のものを使用している場合が多いので、会社関連の人たちは顧客と同等のOSやアプリケーションソフトが必要となり、新しいOSやソフトを購入せざるを得ません。

また、一般ユーザーも、パソコンを購入する場合、店舗には、新しいOSの入ったパソコンしか置かれてないので、仕方なく新しいOSを買うはめになります。

去年、基本ソフト「ウィンドウズ8」を購入された方はわかると思いますが、基本ソフトと言えども、まるで操作が変わってしまうため、パソコンを使う上で大いにまごつきます。

その上、アプリケーションソフトも最新バージョンが入っていることが多いので、ワードやエクセルも、新しいバージョンで変更された部分を勉強し直す必要が出てきます。

もちろん、新しいOSに変更することで、ウイルス対策も万全になるでしょうし、格段と便利な操作も追加されるます。ところが、ウィンドウズ8が不評だったのは、ダブレットでの使い勝手がよくなった分、逆にパソコンで使いにくいからでした。

新しいOSがユーザーに取り入れられるかどうかは、やっぱり使い勝手でしょうか。
さて、来年後半に発売予定のウィンドウズ10は使い勝手がよいのでしょうか?
ウィンドウズ10がどんな特徴をもったソフトなのか、記事から抜粋したいと思います。


「ウィンドウズ10の主な新機能」とは?

◆音声で操作できる秘書機能「コルタナ」が追加された
◆指やペンで文字や絵を書き込みる閲覧ソフト「スパルタン」が使用できる
◆ゲーム機「Xbox」のゲームをタブレットなどで遊べる
◆ゴーグル型端末を通したAR(拡張現実)の表示や操作に対応
◆タブレットやスマートフォンに業務ソフト「オフィス」を標準搭載

やっぱり思った通り、タブレットを意識した新機能となっていますね。パソコンOSでは9割というほとんど独占状態のマイクロソフト社も、今や、情報端末の主役となりつつあるスマートフォンやダブレットを合わせると、一気にシェアは約15%以下になってしまいます。

できるだけ早期に、マイクロソフト社のOSも、スマートフォンやタブレットへ移行できるソフトにならなければ、生き残りが難しくなるのかもしれません。今の時代、パソコンよりも、スマートフォンやタブレットのほうが断然多くの人たちに利用されているからです。

今回のウィンドウズ10を無償で提供する背景には、グーグルやアップルに対抗するための、マイクロソフト社の捨て身の反撃なのかもしれませんね。

「ウィンドウズ10」の開発にはユーザーの声も反映されいる?

ウィンドウズ8の不人気で、マイクロソフト社は大分改革されたようです。
あるシステム販売会社の幹部によると、「ウィンドウズ8の発売の時は、マイクロソフト社が絶対に正しいという傲慢さが感じられたが、ウィンドウズ10の開発では、聞く耳を持ってくれるようになった、考えられない変化だ」と述べています。

音声で操作できるパソコン版の「コルタナ」や、新型閲覧ソフト「スパルタン」の新機能は、国内パソコン大手にも好意的に捉えられているそうです。

どれだけ、ウィンドウズ7のユーザーや、旧OSのウィンドウズXを使用しているユーザーが、ウィンドウズ10に乗り換えるか、これはマイクロソフト社の社運にもかかわる問題のようです。


現在使われている基本ソフトOSのバージョン別シェアについて(2014年12月)

ウィンドウズ7のユーザーにウィンドウズ10を無償で提供するとなると、ウィンドウズ7の現ユーザー56%のほとんどがウィンドウズ10に移行し、ウィンドウズ10のユーザー数は一気に伸びることでしょう。

たくさんの人たちがウィンドウズ10を使うと、必然的に、XPなどの以前のバージョンを使用している人たちもウィンドウズ10にバージョンアップしていくことでしょう。そうすれば、マイクロソフト社は74%という安定したウィンドウズ10ユーザーを確保することができます。

ユーザー数が多ければ多いほど、今の動向に自分たちの力を発揮することができるはずです。


ウィンドウズ10の無償提供でマイクロソフト社は最大5億円の減収

ウィンドウズ10の無償提供でマイクロソフト社の損失は最大5億円となるそうです。
新しい基本ソフトOSやアプリケーションを続々と開発して、バージョンアップさせることで儲けて来たマイクロソフト社にとっては大きな損失のはず。

それでも、スマホとの連携機能の強化で、攻撃力を増しているグーグルやアップルに対抗するには、まずはウィンドウズ10ユーザーを増やすことが最大の課題なのでしょう。

ウィンドウズ10では、ウィンドウズ10でひとつのアプリケーションを開発すれば、パソコンはもちろん、スマホやタブレット、家庭用ゲーム機など、ウィンドウズを搭載した全ての端末で使える仕組みを今回導入したそうです。

つまり、グーグルやアップル陣営にどっぷりと組み込まれてしまったゲームやソフトの開発者を、できるだけ自分の陣営に引き込もうという狙いがあります。ウィンドウズ10によって、どれだけゲームやソフト開発者をこちらの陣営に呼び込むことができるかが、今後のマイクロソフト社の社運を決めてしまうでしょう。

マイクロソフト社は初代ウィンドウズの登場から30年。失地挽回を託されたウィンドウズ10が背負うものは重い、と日経記事は結ばれていました。


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