2014.7.9
No.12
 エルニーニョ現象のにわか知識

エルニーニョって?

最近よく耳にする「エルニーニョ」。今年は気象庁によると、5年ぶりにエルニーニョが発生する可能性が高いんだそうです。どうも今年は冷夏になりそうな気配です。

エルニーニョの意味はスペイン語で「男の子」。いたずらをするからつけられたのかもしれませんね(^_^)。
でも、もうひとつ「イエス・キリスト」の意味もあるそうです。
それはちょうど12月のクリスマスの時期にあたったため、地元の漁民がこの現象をエルニーニョと呼んだのが語源と言われています。

南アメリカのペルー沖から太平洋の中央までの広い海域で水温がいつもより高くなる現象「エルニーニョ」。
日経に大きく取り上げられていましたので、この記事から、エルニーニョについてちょっと紹介したいと思います。

どうしてエルニーニョ現象が起きるのか?

日経にとってもわかりやすいイラストが掲載されていました。

南アメリカのペルー沖から太平洋の中央までの広い海域を熱帯太平洋と呼び、この地域の海面水温がいつもより1〜2度、時には5度ほど高くなり、これが半年から1年半程度続くと、エルニーニョが発生したと言われます。

この地域の海面水温が上がる原因は、海の上を吹く風や、潮の流れの異変が原因。
いつもは、熱帯太平洋の海上で、貿易風という東からの風が吹いているため、海上の暖かい海水は西側にあるるインドネシア近海へ流れてしまい、暖かい海水が減った分、東の方で海底から冷たい海水がわき上がるため、いつもは熱帯太平洋の海面の温度は上がらずに済んでいます。

ところが、強い西風が吹いて、貿易風が弱まってしまうと、暖かい海水が南アメリカ方面まで流れて行って、冷たい海水の量が減ってしまい、海面の温度が広範囲に上昇してしまい、エルニーニョ現象が起きてしまう訳です。

要は、普段は、強い貿易風&弱い西風の組み合わせが、逆に、強い西風&弱い貿易風になってしまうと、エルニーニョ現象が起きてしまうことがおわかりになったと思います。

エルニーニョ現象で日本は冷夏に

普段は、インドネシア近海にたまった暖かい海水が雨をもたらす積乱雲になり、上昇し、北半球の上空を西から東に向かって吹く偏西風を北に押し上げ、暑さをもたらす太平洋高気圧が北に張りだしてきて、日本を夏をもたらします。

ところがエルニーニョ現象が起きると、大気の循環がくずれ、偏西風を北に押し上げることができず、夏をもたらす太平洋高気圧が日本を覆うことができなくなります。

そうすると、夏なのに、日照時間が短かったり、梅雨の終わりもはっきりせず、そのまま雨が続いて、冷夏になってしまう訳です。

冷夏になると、困ること

2009年、エルニーニョ現象が起こり、日本は冷夏となり、日本経済に大打撃を与えました。
日照不足で農産物が不作となり、高騰しました。
また、夏の衣料品販売の不振や、アイスクリームやペットボトル飲料、ビールなどの販売が落ち込み、景気を左右しました。
そのほか、遊園地のプールや海水浴場といった夏のレジャー施設を訪れる人も減りました。

冷夏だとしのぎやすい夏になる?

思わず、なーんだと思ってしまいましたが、冷夏といえども、涼しくてしのぎやすいという訳でもないんだそうです(^_^;)。7月から9月までの気象庁の3カ月の予測によると、エルニーニョが起こっても、平年並みの暑さになるそうです。

それは、インドネシア近海に、比較的近いフィリピン付近の海で積乱雲が活発に発生するので、いつも通りの大気の循環に近くなり、太平洋高気圧が北に張る出すと分析しているからだそうです。

同じ異常現象でも、日本に猛暑を増やす「ラニーニャ現象」よりは、エルニーニョ現象のほうが断然よいかもしれませんね。
ラニーニャとは、貿易風が強まり、暖かい海水が西側に大量に移動する現象のことです。ちなみに、スペイン語で「女の子」の意味。男の子より、やっぱり女の子のほうが手ごわいということかもしれません(^_^;)。

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