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早くも「健康」のことが気になる年代となりました(^^;)。
健康は小さな心がけの積み重ね。
いろいろな人たちの知恵を結集して、健康生活を送れるよう、ご一緒に考えてみませんか?(^-^)
18 増え続ける日本の薬事情 (2016.12.21) 「サンデー毎日
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母は毎日、5錠の薬を飲んでいる。高血圧の薬と、心臓・大腸の大動脈に、ステンの手術を受けているので、血液をサラサラにする薬だ。
最近、心臓肥大で、心臓の働きが悪くなり、不整脈が出たということで、また1錠、薬が増えていた。

この前、薬をチェックすると、風邪気味だということで、またまた、4種類の薬が追加されていた。
薬の飲み忘れを防ぐため、カレンダー形式のビニールの薬入れを壁に貼っているが、ビニールの薬入れは、パンパンに膨らんでいた。

風邪薬を飲むと、食欲がなくなるという。
ろくに食事をしない時も、薬だけはちゃんと飲んでいるようだった。
素人感覚だが、健康になるためには、どちらかというと、薬よりも、食事だと思うのだが、毎日きちんと薬を飲むことが、習慣になっている母はせっせと薬を飲んでいる。

山さんが持ってきてくれた「サンデー毎日」の記事には、母のような人たちの話が紹介されていた。

どうして、薬が増えるのか?

糖尿病や高血圧などの治療薬を飲む人が、腰や膝が痛くなって、整形外科で痛み止めをもらい、眠れない時に睡眠薬を服用し、さらに、風邪をひいて、別の内科にかかって、風邪薬をもらう・・・これは、よくある話だ。

あっという間に、薬の量は増え、副作用を和らげるために、また別の薬が追加されたりする。
複数の疾患を持つ高齢者は、どうしても、薬が増える傾向にある。

厚生省の調査によると、75歳以上の4人に1人が7種類以上を服薬しているという。
果たして、この傾向でよいのだろうか?

薬が増えることによる薬害を考えよう!

高齢者の場合、薬の成分を体外に排出する機能が落ちるため、長時間にわたって、薬が体内にとどまりやすい。若い人に比べて、薬が効きやすく、副作用が出やすいのだ。

そのためにも、厚労省や日本老年医学会は、高齢者の服薬は「5種類以内」を推奨していることをご存じだろうか。

ただ、単に薬を減らせばよいのかというと、そうでもないこともあって、話はそう単純ではない。

では、どんな薬を減らせばいいのだろうか?

高齢者の安全な薬物療法指針


極端な話、整腸剤を5種類飲んでも、何も起こらないが、睡眠薬を2、3錠常用すると、どんな人でも危険が高まってしまうという。

それでも、突然薬をやめてしまうのは危険だ。体への「害」と、薬による「効果」を天秤にかけ、どの薬を減らすかを、医師と一緒に考えるべきなんだそうだ。

「高齢者の安全な薬物療法指針」によると、高齢者が睡眠薬を服用すると、ふらつきや転倒を招く可能性があるという。「抑制性」の神経伝達物質を増やすため、慢性的に服用すると、認知機能が低下する恐れもある。抗精神病薬を認知症患者が使用すると、、脳血管障害と、死亡率の上昇なども指摘されているそうだ。

高齢者は特に副作用が怖いことを知っていただけただろうか?


危ない薬は、「睡眠薬」「頭痛薬」「抗不安薬」

例えば、眠れない時に、睡眠導入剤を使うのはよい。初めて使うときはよく眠れる。
その感覚で使い続けることが問題だという。

今度は薬がないと眠れなくなる。高齢者は、副作用として、錯覚や、幻覚を伴うせん妄(意識障害)に陥りやすい。

睡眠導入剤をたくさん飲むと、こういった症状が起こりやすいが、逆に急にやめても起こるという。

頭痛薬や抗不安薬などは、飲み始めはこちらも、よく効くが、痛みや不安が取り除かれたり、リラックスできるので、依存しやすくなって、常用してしまうと、薬が脳内で働くことが当たり前となって、やがて、脳を正常に回転させるために薬が不可欠になってしまい、更に薬の量も増えてしまうという訳だ。これが薬物依存なのだ。

つまり、頭痛薬や睡眠薬、精神疾患の薬を服用した場合は、最終的に、薬からの離脱を目標にすることが大切なのだ。

アルコール依存症もそうだが、薬に頼らない生活を送りたい、という本人の意思が特に重要だ。

精神疾患の薬のほとんどは30日分の処方が上限。薬が切れるたび、漫然と、同じ薬をください、と申し出ていると、依存から抜け出せなくなってしまう。

3か月をめどに、服薬の内容を見直すべきで、症状が改善しないような場合は、薬の飲み方や、医師の診断が間違っている可能性も考慮しないといけないそうだ。

生活習慣病の治療薬はどうすればよいのか?

長期間継続して飲まなければならない生活習慣病の場合、どうやって薬を減らしていくことができるのだろうか?

「薬をやめる、もしくは薬を飲まない選択をする場合は、単に薬をやめるだけではなく、「その薬の代わりになるもの」を提案してくれる医師のもとで治療を受けることが大切。漠然と自分の考えだけで薬の量を操作するのは危険だそうだ。

なぜなら、若い人と高齢者はその方法が全く異なるし、高齢者の場合は、特に「数値を下げすぎない」ように気を配ることも大切だ。

例えば、糖尿病治療薬であるSU薬を服用していると、血糖値が下がりすぎて、突然、低血糖状態を起こすケースも出てくる。「どこまで数値を下げる必要があるのか」を医師に確認することも大切。

持病がなく、運動や食事の見直しで対処できそうな程度であれば、「いらない薬」だと考えてもよい。

できるだけ、飲まないようにしたい消炎鎮痛剤と胃薬

消炎鎮痛剤「ロキソニン」は、解熱や痛み止めとして、効果がある薬だが、服用時に考えるべき点が二つある。
ひとつは、ロキソニンを常用すると、頭痛薬などと同様に依存が起きやすくなるのだという。

腰痛を抑えるために、ロキソニンを毎日飲み、腰痛がよくなって薬をやめると、今度は連日の頭痛が起きることがある。その頭痛のために、ロキソニンを常用するのはやめたほうがよい。万が一、使用する場合は、最小量の使用にとどめるべきとのこと。

もうひとつ、ロキソニンは胃に障害が起こりやすい。胃の粘膜保護薬「セルベックス」「ムコスタ」などと、セットで処方されることが多い。だが、それらの薬には、ロキソニンによる胃粘膜障害を予防する効果はないそうだ。

ロキソニンを不必要に飲むと、胃潰瘍を起こすケースがあるが、ムコスタを一緒に飲んでも、胃潰瘍を予防できる根拠はないとのこと。もし、胃薬を飲む必要がある場合は、タケプロンなどの胃酸を抑える薬が効果的。

胃に比較的優しい消炎鎮痛剤セレコックスなどを使う方法も考えるとよいそうだ。


抗生物質で肺炎予防はできない

最初から飲む必要のない薬もあると書かれていて、驚いた。
風邪だと思われるときの抗菌薬(抗生物質)だ。風邪の原因の約8割は、ウイルス性のため、細菌に効く抗生物質を飲んでも意味がないのだそうだ。

中でも、「フロモックス」「メイアクト」などは、「第三世代セフェム系の抗生物質」と呼ばれ、今は、優先順位の低い経口薬。それにもかかわらず、多くの医師が頻繁にこの薬を利用しているという。

フロモックスとメイアクトの世界の売り上げの大部分を日本が占めているのは、異常事態だという。
風邪や副鼻腔炎、抜歯後、けがなどに、よく処方されているが、それらのほとんどに、抗生物質は不要なんだそうだ。「フロモックス」「メイアクト」は、安易に服用するべきではない、とはっきりと書かれていた。

医師が安易に風邪に抗菌薬を処方する理由のひとつに、「風邪が悪化して、肺炎を発症するのをふせぐ」という考えがあるそうだが、風邪の人に抗菌薬を服用させても、1万人に1人しか、肺炎を防げないという研究データもあることを知るべきだろう。

減薬テクニックを持つ医師にかかろう!
風邪に抗菌薬が効かないことは分かったが、薬を飲まないためには、風邪かどうか見極めてくれる医師にかかることが大切だ。

医師が「念のため」「万が一」「この可能性もある」といいつつ、処方した薬は「いらない薬」である可能性が高い。患者がかかえる問題を丁寧に読み解き、「できるだけ、少ない薬で対応しよう」と模索する医師の元で治療を受けるべきだ。

別々の症状があっても、複数の効果がある「ひとつの薬」に集約する方法もあるという。

高血圧と片頭痛を持っている人なら、降圧剤の中でも、ブロプレスやオルメテックなどのARBと呼ばれるタイプのものを利用するとよい。血圧を下げながら、片頭痛を抑える効果があるという。できる限り工夫をすることで、薬の種類や量を少なくすることができるのだ。

薬を処方してもらう医師がひとり増えるごとに、「副作用を起こす確率が30%増える」という報告もあるぐらいだ。
同じ作用の薬を重複して服用するのをさけるためにも、「全身」を診てくれる医師を見つけたい。
「薬を減らしすぎる医師も、患者さんの体を考えずに薬を出しまくる医師もどちらも問題」と書かれていた。

よい主治医をみつけることが大切だということなのだろう。

よい主治医を見つけるポイント

◆治療のゴールを設定してくれる
◆風邪の時に、安易に抗生物質を処方しない
◆「万が一」「念のため」「一応」と言って薬を出さない
◆自分の手に負えない時、紹介状を書いてくれる
◆最適な処方を一緒に探してくれる
◆診断名を教えてくれる(わからない時は正直に言ってくれる)

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