2020.6.23
No.10

国産スパコンが世界一を奪還!!

※画像はネットより拝借
6/23のトップ記事に「国産スパコン 世界一奪還」の嬉しい見出し。8年半ぶりの快挙だそうです。
「富岳」を開発したのは、理化学研究所と富士通。高速コンピュータ開発を主導する米国と中国の2強体制を抜いて、見事、世界一を奪還。

スーパーコンピューターの世界ランキングは、専門家による国際会議が半年ごとに発表。
主に6つある部門のうち、「富岳」は、シミュレーションに使うことが多い計算方法や、人工知能の学習性能、それに、ビッグデータの処理性能を示す部門でも1位となり、最も基本的な計算速度を競う部門など4つで1位を取るという偉業を果たしました。

計算速度は、1秒間に1兆の40万倍以上の回数で、前回、1位だったアメリカのスーパーコンピュターのおよそ3倍だったそうです。



スーパーコンピューター「富岳」とは?

2011年に世界最速となった「京(けい)」の後継機として、理化学研究所と大手電機メーカーの富士通が神戸市の施設で14年から開発。「富岳」の名称は富士山にちなみ、性能の高さと利用のすそ野の広がりを示しているそうです。

富岳は富士通が設計・開発した高性能のCPU(中央演算処理装置)を約15万個そろえ、効率よく通信するネットワークで結び、最適に制御し、大量の計算を瞬時にできるように開発されました。

富岳は1秒間に、41.5京(京は1兆の1万倍)回の計算性能を示し、2位の米国の「サミット」(同14.8京回)に大差をつけて、首位を勝ち取りました。ま、数字を並べられても、ちょっと想像がつかない数字なのですが(^_^;)。

世界初の同時4冠達成の偉業も手にした「富岳」。この「富岳」を突破口にして、日本の経済をけん引してくれることを大いに期待したいですねぇ。

新型コロナや防災にも役立っている「富岳」

各国が国を挙げてスパコンを開発するのは、現代社会に欠かせない研究インフラだから。例えば、新薬を開発する場合、膨大な数の物質から、病原体に効く候補を探す場合にもスパコンが威力を発揮します。

実は、本格的な活用は21年ですが、すでに新型コロナウイルス感染症対策でも、「富岳」が活用されています。「富岳」の高度計算能力を使って、約2千種の既存薬から治療薬候補を選び、実績を上げ始めています。

将来は創薬や高性能な材料の開発、気象・温暖化予測などにも利用される予定です。
防災面では、数十平方キロメートルの都市を対象に、地震と津波の複合災害が起きた際の避難経路などを予測することができるそうです。

富岳は、2011年に世界一になった国産スパコン「京」が1年ほどかかる実験を数日でこなします。1週間で数万個の物質を試すことができるなど、膨大な情報利用に威力を発揮しています。

世界のスパコンの今後は?

官民合わせて、約1300億円を投じた「富岳」。高速でシミュレーションをこなすことで、そこから生まれるデータはイノベーションの鍵にもなります。21年から始まる本格的活用で、日本の研究開発や産業競争力の強化が期待できます。

ただ、スパコンは、核実験の趣味レーションなどにも使われ、国の科学技術力や安全保障にも影響を及ぼす面もあります。先端技術をめぐって、覇権争いをしている米国や中国は、1〜2年以内に、毎秒100京回の計算をこなす自世代スパコンを投入する見通しだそうです。

資金面で劣る日本が米中と同じ土俵で闘い続けることは難しいです。
むしろ、富岳を活用して、どのような成果を生み出すかということが日本の課題かもしれません。いかに「富岳」を活用するか、日本の知恵を結集して、「富岳」を十二分に活用する次なるステップを期待したいですね(^^)。

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