2019.12.14
No.12

「鼻に噴射」のインフルエンザ予防の「経鼻ワクチン」が近く実用化に


※画像はネットより拝借
インフルエンザの予防接種を毎年してらっしゃる方も多いはず。わたしもnabeさんもチクリと痛いものの、背に腹は代えられず、毎年せっせと行きつけの内科で接種しています。

でも、鼻にスプレーをするだけでインフルエンザを予防できる「経鼻ワクチン」が近く実用化されるという吉報を日経記事を発見。そろそろ痛いインフルエンザワクチンともお別れできそうですね。

しかも、インフルエンザの予防接種よりもメリットが多いとか。接種時の痛みがなければ、乳幼児や高齢者なども経鼻ワクチンが広まるはず。インフルエンザワクチンが増えれば、インフルエンザ自体の拡散も少なくなるそうですので、吉報ですよね。

では、経鼻ワクチンについての日経の記事を紹介します。

「次世代ワクチン」とも言われる経鼻ワクチン

経鼻ワクチンは米国では既に使用されているそうですが、まだ日本で承認されたものはないそうです。
経鼻ワクチンは鼻の中に噴霧して使用するので、接種時の痛みもなく、子供の接種も増えるはずです。

しかも従来と異なる仕組みで身体に作用するので、高い効果を発揮すると期待され、従来の課題を解決する「次世代のワクチン」とも言われる優れ物なのです。

では、どこが優れているのか、見てみましょう。

感染予防する粘膜表面の「門番」

経鼻ワクチンの大きな特徴は感染予防に役立つ可能性があることです。

インフルエンザワクチンは、インフルエンザにかかった時に重症化を抑えますが、インフルエンザの感染予防はできませんでした。それは皮下注射のインフルエンザワクチンだと、免疫が活発になっても、血中にしか、抗体が作られないので、体内に侵入したウイルスを捕まえて、増殖を抑えて、重症化を防ぐ効果しかありませんでした。

鼻やのどの粘膜に噴霧すると、実験では、経鼻ワクチンを2回投与した場合、注射をした時と比べて、鼻の粘膜での抗体の働きが約3倍高まったそうです。感染予防に高い効果が期待できるという訳です。

しかも、さまざまなタイプのインフルエンザウイルスにも効果が期待できるとはすごいです。


新型にも効果が期待できる経鼻ワクチン

インフルエンザウイルスは構成する2種類のたんぱく質の組み合わせによって、100種類以上の「亜型」と呼ばれる種類があります。

動物の体内などで新たな組み合わせのウイルスが生まれる場合もあり、従来の予防接種では、新型への効果は期待できませんでした。

ところが、経鼻ワクチンの場合は、噴霧した鼻やのどの粘膜表面に、血中の抗体とは異なる種類の「IGA」ができて、その「IGA」はより複雑な形状をしているため、ウイルスにくっつきやすいので、新型など、いろいろな種類のウイルスをとらえる可能性があるのです。

マウスによる実験で、経鼻ワクチンを接種したマウスでは、経鼻ワクチンを接種しなかったマウスが全部死んでしまったのに対して、約8割が生き残ったそうです。

実は経鼻ワクチンは他の病気でも実用化が期待されているそうです。
今後、歯周病やB型肝炎などにも応用が広がる可能性があるとか。医学の進歩、大いに期待したいですね。


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